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サーファーにとって理想の波を形にするべく、サーファーによるサーファーのために誕生したモダンウェイブプール。

特にケリー・スレーターのウェイブプールは上記コンセプトが強い印象でしたが、その他のウェイブプールもバレルやエアセクションに力を入れましたね。

ですが、このコンセプトは実はウェイブプールの本来のコンセプトとは少し異なるとも言えます。

今回の記事は、本来の目的へと軌道修正したオーストラリア初の造波装置メーカーであるサーフ・レイクスによるニュースをお届けします。


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ウェイブプールの目的

ウェイブプールの本来のコンセプトの一つは、サーフィンを生で見たことのないような人にもサーフィンを楽しんでもらい、サーフィンと言うスポーツを普及させる目的があります。

そのため、サーファーが多い海沿いの方が繁盛しそうにもかかわらず、現在建設されているウェイブプールは基本的に内陸部となっています。

と言う事は、サーフィン未経験者や初心者をターゲットにするのならば、波のクオリティをそこまで追求する必要性はないと言えます。

そんな視点に気付いたのか、タヒチのチョープーのような人工波を追求していたサーフ・レイクスが初級者~中級者向けのウェイブプールを発表しました。

これまでデモ施設で研究開発していたウェイブプールを「SURF LAKES XL」と称し、新たなウェイブプールは「SURF LAKES」。

新しい「SURF LAKE」とは!?

新たなウェイブプールは従来のスケールダウンといった感じですが、全てにおいてマイナスというわけではありません。

実際の比較表は以下の通り。

人工波のサイズ、ライディング距離、ライディング時間は従来版となるXLに劣るものの、コストや敷地面積は従来の2/3で建設期間も短縮。

波のタイプとしては、これまでのサーフ・レイクスは「5 Waves」と言う言葉を使い、5種類の波を一つのラグーンで同時発生させることが特徴の一つでした。

しかし、スケールダウン版ではエキスパート向けとプロ向けの2種類を削除する仕様となるので「3 Waves」となります。

サーファーにとっては物足りなくなるものの、そもそもサーファーがいないようなサーフィンからかけ離れた環境で暮らすものを対象としたウォーターアクティビティの一つとしては十分ではないでしょうか。

本当にサーフィンにハマってしまえば、海へと引っ越すでしょうし。

引っ越すは言い過ぎでしょと思われそうですが、私の知っているスウェーデン人はバリ島で初めてサーフしてハマり、オーストラリアに移住しているので、外人の行動力は半端じゃないです…。

まとめ

少し話は脱線しましたが、個人的にはこのスケールダウン版はとても素晴らしいアイディアだと思います。

サーフ・レイクス社によれば、スケールダウン版は必要となる敷地面積が狭くなるため、土地が豊富な郊外ではなく都市部に近いエリアでも建設される可能性があると言及しています。

サーフ・レイクスのスケールダウン版が大当たりとなると、もしかしたらウェイブプール界に大きな波紋を投げかける可能性があるかもしれません。

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公式サイト「Surf Lakes

サーフ・レイクスの過去記事