Photo: WSL / Cestari

オーストラリア版のWSLカウントダウンのグランドスラム。

ツイードコースト、南ストラドブローク島、マーガレットリバーを会場とした3イベントから成るシリーズイベントで、10月31日をもってウェイティングピリオドが終わりました。

残念ながらマーガレットリバーイベントは開催されなかったものの、グランドスラムとしてはメンズはマイキー・ライトとイーサン・ユーイングがトップタイ、ウイメンズはイザベラ・ニコルスの優勝で幕を閉じました。

今回の記事は、チャリティイベントとしての側面もあったので、優勝者が選んだ優勝賞金の寄付先などといったニュースをお届けします。


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9~10月の2か月間もウェイティングピリオドが設けられていたグランドスラムなので、非常に意外であったのがマーガレットリバーイベントが開催されなかった点。

ウェイティングピリオドが終わるまで何もニュースはなく、今回のプレスリリースで「マーガレットリバーはイベント期間内に開催することができませんでした」との一言が添えられているだけ。

おそらくスポンサー事情などといった大人の事情があったのかと思います。

さて、グランドスラムの優勝賞金は男女共に2万ドルずつで、メンズはトップタイが2人いたのでマイキーとイーサンが1万ドルずつの寄付となります。

Photo: WSL / KELLY CESTARI

ツイードコーストでは早期敗退となったものの、ストラディ開催のブーストモバイルでは優勝して、グランドスラム制覇となったイザベラ。

2×ワールドチャンピオンのタイラー・ライトを抑え、今年ツアールーキーになる予定であった若手の快挙でしたね。

そんなイザベラが2万ドルの寄付先に選んだのは、ガンを患った若者を支援する団体「Canteen Australia」。

ガンに侵された若者に独りぼっちじゃないって気付かせてくれるなんて、素晴らしい活動をしている団体だと思うわ。

今回のカウントダウンシリーズでWSLがチャリティイベントにしてくれて、私は自分が選んだ団体のためにサーフィンしていると思うと、個人スポーツじゃなくて団体スポーツって気分になったわ。

しかも結果を残すことができたんだから、自分なりにポジティブな変化をもたらすことができたと感じているの。

Photo: WSL / KELLY CESTARI

マイキーが1万ドルの寄付先に選んだのは、原住民であるアボリジニの3~5歳までの幼児を対象に教育プログラムを提供している団体「Kulai Preschool Aboriginal Corporation」。

ここ数年、コフスハーバー地域にいる際には愛犬のベーコンと一緒によく足を延ばしてるんだ。

キッズはベーコンと仲良くしてくれるし、オレがコフスエリアにいない時はベーコンを預かってもらってるよ。

グランドスラムでトップに立てたのは最高だし、その優勝賞金が正当な理由に使われるのはさらに格別な気持ちにさせてくれるね。

寄付金でキッズへどのような事をしてくれることになるのか楽しみだな。

Photo: WSL / MATT DUNBAR

メンズのもう一人の優勝者であるイーサンが寄付先に選んだのは、海やビーチのプラスティック汚染問題に取り組む団体「Take 3 for the Sea」。

本当に素晴らしい団体なだけに、僕が何らかのサポートをすることができてとてもハッピーな気分だよ。

汚染は世界的な問題で、サーファーとして僕らは自然環境の中で競技しているから直接影響を受けてる。

彼らの取り組みは、プラスティックや他の汚染物の量を減らすことが狙いで、サポートすべき団体としては最善だと思ってるんだ。

さて、オーストラリア版のWSLカウントダウン終了をもって、ついに2021年シーズンのワールドツアーに向けてのウォームアップイベントは終了となりました。

となると、次はウイメンズが今月からスタートするCT初戦となるマウイプロ。果たしてどのような形でイベント開催に持ち込むのか注目です。

噂では、オーストラリアが最も出国が難しい国であるため、オージーを一度出国させたらクリスマスや新年にオーストラリアに帰国させずにハワイに留め、そのままCT第2戦となるポルトガルに移動させるなどの話もあります。

ワールドツアーについては新たなニュースが発表され次第、当サイトでもお届けしていきます。

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