オーストラリアを代表する3×ワールドチャンピオンのミック・ファニング「Mick Fanning」(38歳)。
トップレベルのCT(チャンピオンシップツアー)サーファーでありながらも、昨年にワールドツアーを引退しましたね。
そして今年は南アフリカで膝前十字靱帯(ACL)を損傷し、現在は来年頭のサーフィン復帰を目指してリハビリ中のミック。
今回の記事は、豪スタブ誌が行ったミック・ファニングへのインタビュー記事の一部をお届けします。
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バリバリのコンペティターとして3度に渡りトップに輝いた経歴を持つミック。そんなミックが、現在のコンテストシーンについて言及した今回のインタビュー。
ピックアップしたポイントは、ポルトガルでのガブリエル・メディナのインターフェア、今年のワールドチャンピオン予想、ウェイブプールでのCTイベントの3点となります。
ガブリエル・メディナのインターフェア
当サイトでもすでにお届けした通り、ポルトガルCTイベントのラウンド4ヒート5(ガブリエル・メディナvsカイオ・イベリ)にて発生したインターフェア。
3度目のワールドタイトルを狙うガブリエルが、圧倒的リードで進んでいたヒート中、ガブリエルらしくないインターフェアで敗退となった件です。
ミックの見解は以下の通り。
あのインターフェアは完全にガブリエルのミス。プライオリティボードは、いついかなる時でもチェックを怠っちゃダメなんだ。
プライオリティを持っていようが持っていまいが絶対に。だからこそ、あれはガブリエルのミスだって言える。
カイオについて厳しく批判してたけど、あそこまでアグレッシブになる必要はなかったんじゃないかな。だって、あの波は4ポイント以上出るような波じゃなかったし。
カイオ叩きに発展したSNSの動向は最悪だしバカげてる。SNSでは常にくだらないトークに発展するけど、どうなんだろうね。
今年のワールドチャンピオン
ガブリエルのパイプでの戦歴はとんでもないし、これまでガブリエルは何度もタイトルレースを経験してるから、どう戦えば良いのか熟知してるはず。
ランキング的にはイタロがリードしているとは言え、個人的にはガブリエルが有利な立場に立っていると思ってるよ。
とはいうものの、何が起きてもおかしくないのがパイプ。スウェル次第って側面もパイプでは大きいんだ。サイズが小さくても、しっかりと二本のライディングを揃えなきゃならないし。
それにタイトルレースのプレッシャーはもちろんのこと、ワイルドカードとしてパイプスペシャリストが出場するから、他のCTイベントとは完全に異なるイベントって言えるね。
ワールドタイトルの話題が常に付きまとって、その話題から目を背ける事ができない状況っていうものなかなかだよ。
ウェイブプールでのCTイベント
ウェイブプールでのCTイベントについては、正直言って面白くないなって思ってる。
イベント前のトレーニングセッションでは、凄まじいライディング映像なんかがネット上に流れるのに、イベントがスタートしたら同じライディングの繰り返しで。
同じ波で同じマニューバの繰り返しってなれば、そこにはドラマが生まれる余地はないし。フォーマットなんかを変える必要があるのかどうかは分からないけど。
まとめ
ワールドツアーを離れたということで、かなり赤裸々に語っているミック。現役時代ならばここまで本音を漏らしませんしね。
現役CTサーファーとしてウェイブプールイベントに出場していたら、間違いなく「素晴らしいイベントだよ」とコメントしていたと思うので(笑)。
個人的にはミックのような存在こそが、WSLの外部委員のような形でイベントフォーマット作成などに携わっていけば面白いのにと感じます。
今回のインタビュー記事は、上記でピックアップした3点だけではなく多岐に渡っているので、興味のある方は下記リンク先の参照記事もチェックして見て下さい。
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参照記事「Now...This: Mick Fanning On The Title Race, Gabes' Interference, And Wavepools On The Tour」