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via Sage Erickson's instagram

昔と異なり表立ったバチバチなライバル関係が希薄になっているコンテストシーン。

物足りなく感じるファンもいるかと思いますが、ファンには知られていない心温まるドラマは舞台裏で起きています。

そんなドラマの一幕をCTサーファーのセイジ・エリクソン「Sage Erickson」(29歳)がSNSでシェアしました。

今回の記事は、セイジ・エリクソンが公開したマウイプロでのコートニー・コンローグとのバックグランドストーリーをお届けします。


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まずはセイジによるSNS投稿が以下となります。

この写真はマウイプロのラウンド2の時のもので、実は着用しているコンテストジャージが私のジャージではないの。

ちょっとだけ裏話を綴ってみるわ。

ラウンド1で私はタティアナ・ウェストン・ウェブとコートニー・コンローグと対戦して、ヒート終了間際で逆転に必要なスコアは2ポイント台だった。

残念なことに終了のホーンがなる前に逆転するための波に乗るチャンスがなかったんだけど。3位になった私はイリミネーションラウンド(ラウンド2)送りになったわ。

その時点では、ラウンド1で最終ヒートだった私が直後となるラウンド2のヒート1に出場するなんて思ってもなかったの。ちょっとシーディングラウンド(ラウンド1)が複雑になっててね。

ラウンド1ヒート6終了直後の10分間のインターバルではセットが立て続けに入ってきてて、落ち着いてから海から上がろうとインサイドへと向かっている時に「1分後にヒートが始まる」って聞こえたの。

振り返るとケーヴセクションでコートニーが大声を張り上げていて、私がラウンド2ヒート1に出場すると思うって言ってきた。そこで互いに大急ぎでパドルしてコートニーと合流したの。

ヒート1に出場する2人は、私が海から上がろうとしている時、私が同じヒートに入るのかどうかについて知っていたのかどうか分からないけど、一切触れてこなかったわ。

ただ、この時の私はラウンド1での白ジャージを着ていて、ラウンド2で着用する黒ジャージを海から上がり、崖を上った先へと取りに行かなきゃならなかった。

そんな状況だったから、たまたまラウンド1で黒ジャージを着ていたコートニーが自分のジャージを貸してくれたわ。

コンテスト開催前に頭を14針も縫い鼻も折ってたからジャージの着脱も楽じゃなかったはずなのに。

あれからずっと考えてるの。コートニーがいかに素晴らしい女性であり、コンペティターであり、友人であるか。

これまでに何度となくコートニーは一生私の心に残るような行動を示してくれていて、コンテストを一歩離れれば、手を差し伸べたり背中を押してくれたり、いつも人として正しいことをしてくれるの。

人としての強さと温かい心を示してくれるコートニーには、本当に感謝の気持ちでいっぱい。

私は誇り高い気持ちでコートニーのジャージを着用して、ラウンド2を勝ち上がることができたわ。

CTサーファー同志はライバル関係ではあるものの、ライバルである前に互いに感情を持った人間。

わざわざ関わらなくても良い立場であるにもかかわらず、状況を瞬時に分析してアドバイスを送ったコートニー。

優しさでもあり、正々堂々とした勝負をしてもらいたいという気持ちの表れのようにも思えます。

知られざる舞台裏でこのようなヒューマンドラマがあった事実を知ると、少し気持ちがほっこりさせられますね。

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