説明無用の11×ワールドチャンプでフロリダ出身のケリー・スレーター(41歳)。2013年のサーファーポール(サーファーの人気投票)でも、またまたトップに輝いたりと、実力と人気のいずれにおいてもトップに君臨しています。

初めてワールドチャンプになったのは20歳であった92年のことで、翌年は6位に甘んじるものの、その後の94~98年の5年連続でワールドタイトルを獲得してツアーをセミリタイア。しかし、今は亡きアンディ・アイアンズが台頭してきた事でコンテスト熱が高まりツアー復帰し、現在までにトータルで11回もワールドチャンプに輝いています。

コンテストだけでなく、フリーサーフィンでも注目を浴びてきたケリー。ケリーがツアー入りを果たした若かりし頃、ツアーではパワーサーフィンが主流でしたが、ケリーら若手がエアーを取り入れたサーフィンをするようになり、ニュースクーラーと呼ばれていました。

そのニュースクーラーをフィーチャーしたサーフビデオを製作するようになったのが、今では大御所のテイラー・スティール監督。当時はメロコアと呼ばれた今のパンクロックが流れる中、ケリー、シェーン・ドリアン、ロブ・マチャドといったニュースクラーが勢いのあるサーフィンを見せることで大ヒットし、若手サーファーはテイラー作品に出演することがある種のステータスとなりました。

そして、テイラー作品のトリを務めるサーファーが当時のナンバー1と囁かれ、新たな作品がリリースされる度に誰がトリを務めるのか注目を集めていましたが、ほとんどがケリーでしたね。

そんなケリーも40代となりましたが、今でも進化を続けていますよね。コンテストで、幾度となくフルローテーションのエアリバースをメイクしたりと、若手が得意とする分野でも一切負けていませんし。本人も、しっかりと体のケアを続けていけば、40代であってもワールドチャンプになることは可能と口にしていますし、実際に今でもトップに君臨しつづけているところがサーフィンの神とも言われる所以でしょう。


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