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Photo: WSL

現地時間2019年7月17日(南アフリカ)、Jベイ(ジェフリーズベイ)を会場とするCT(チャンピオンシップツアー)第6戦「コロナ・オープン・Jベイ(Corona Open J-Bay)」が開催。

イベント五日目の本日は、メンズのラウンド4とウイメンズのクオーターファイナルが終了しました。

今回の記事は、コロナJベイのイベントレポート、動画、今後の波予報などをお届けします。


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Corona Open J-Bay(メンズ)

予報ほどのサイズアップとは行かなかったものの、新たに入ったスウェルが前夜にピークに達したので、メンズからスタートとなった本日。

本日のトータルハイエストスコア18.26とシングルハイエストスコア9.43をマークしたのはフィリペ・トレド。スピーディーなライディングから完璧なタイミングで繰り出すマニューバは、他のCTサーファーと比べても別格でした。

Jベイでの3年連続優勝も、とても現実的になってきたと言えるのではないでしょうか。

フィリペ同様に調子が良かったのは五十嵐カノアで、フィリペに次ぐトータルスコア17.24を叩き出しています。

ネクストレベルのターンをレパートリーに加えたサーファーは安定した強さを誇りますが、まさに最近のカノアがそんな感じです。

アプローチが少し遅れたと思えるくらいクリティカルなセクションで繰り出すフィンアウトのスナップは、あのタイミングにして信じられないほどスプレーを飛ばして見栄えもよく、ジャッジからも高評価。

サーフィンは比較採点なので、フィリペとカノアがセミファイナルへと勝ち上がって対戦し、ジャッジがどのようなスコアリングをするのか是非とも見たくなります。

本日の大逆転劇を演じたのはライアン・カリナンと対戦したガブリエル・メディナ。ヒート残り3分台まで大幅にリードされていたガブリエル(逆転に必要なスコアは9.74)。

本日のコンディションで一本のライディングで9.74をマークするのはほぼ無理なので、コンボ(パーフェクト10をスコアしても逆転不可能な点差)に追い込まれていたと言えます。

しかも、ビーチブレイクならともかく、ロングウェイブのJベイでパドルバックのジェットスキーアシストもないので(自然保護区のためジェットスキー利用はウォーターセーフティのみ)、時間的にも逆転は非常に厳しいはずでした。

そんなガブリエルはプライオリティを持っていたので、残り3分台で波をキャッチして5.97をマーク。プライオリティはライアンに移ったものの、ライアンはガブリエルに続いてセットに乗り、パドルバックしているガブリエルよりもインサイドまで波に乗ることに。

そのため、プライオリティは再びガブリエルへ。そしてヒート残り時間2分というところでガブリエルが波に乗り、6.97をマークしてシチュエーションをひっくり返してしまったのです。

このヒートに関しては、ライアンの戦略ミスとの意見が多いです。ライアンはプライオリティを手にしたのだから、波に乗らずにアウトに残り、ガブリエルをブロックしていれば逆転されずに済んだ可能性が圧倒的に高いためです。

個人的にはブロック戦略より、よりスコアを伸ばそうと考えたライアンの攻めの姿勢の方が好きですが…。

CTランキング的には、CTランク2位のコロヘ・アンディーノがクオーターファイナル進出を決めたことで、現トップのジョンジョン・フローレンスのポイントを上回ることが決定。

ただし、今イベント後にコロヘがCTランク1位になるかどうかは、フィリペとカノアの結果次第となります。

本日の結果

今後のヒート表

Corona Open J-Bay(ウイメンズ)

ウイメンズのクオーターファイナルでは、ヒート1から事実上の決勝と言われたステファニー・ギルモアとキャロリン・マークスのマッチアップ。

強烈なバックサイドアタックに加え、おそらくノートリムと言う構成がジャッジから高く評価されていると思われるキャロリンは、8.17ポイントをマークして決定打となることに。

キャロリンが8.17をマークした直後にステフが乗った波での6.77が、個人的にはやけにスコアが低いようにも感じられましたが、ディフェンディングチャンピオンのステフはクオーターファイナルで姿を消す結果となりました。

本日のトータルハイエストスコア17.67とシングルハイエストスコア9.50をマークしたのは3×ワールドチャンピオンのカリッサ・ムーア。

ターンにバレルというJベイでのパーフェクトなコンビネーションでマークした9.50は圧巻でした。

本日はCTランクトップのサリー・フィッツギボンズがクオーターファイナルで敗退することに。ランキング争いで言えば、トップ3のサリーとステフが本日敗退。

唯一勝ち残っているのはカリッサで、カリッサが次なるセミファイナルを勝ち上がればCTランク1位へと上昇することになります。

本日の結果

今後のヒート表

ハイライト動画

波予報

次なる開催でイベント最終日にできるほど進行したコロナJベイ。開催予定日ですが、18~20日までの三日間はどの日程もサイズは頭くらいで風はオフショアと似たような予報が続いています。

ウェイティングピリオド終盤となる21~22日はコンディションが悪くなるので、18~20日の開催となるのは間違いなく、18日(木曜)のファーストコールでコンディションが悪くなければイベント最終日としてオンになることでしょう。

まとめ

日本と南アフリカの時差は7時間で、日本の方が7時間進んでいます。

現地時間の午前7時半にイベント開始の場合、日本時間は同日の午後2時半となります。

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公式サイト(メンズ)「Corona Open J-Bay

公式サイト(ウイメンズ)「Corona Open J-Bay

コロナJベイ過去記事