昨シーズンまでは唯一の日本人サーファーとしてワールドツアーに参戦していた五十嵐カノア「Kanoa Igarashi」(22歳)。
今シーズンは都筑有夢路がCT(チャンピオンシップツアー)デビューを果たすので、メンズとウイメンズ共に日本人サーファーがコンテストサーフィン最高峰の舞台に参戦となりますね。
新型コロナウイルスの蔓延によるイベント自粛により、シーズンスタートは延期となっているのですが…。
今回の動画は、WSL(ワールドサーフリーグ)がリリースした五十嵐カノアのこれまでのCTイベントにおけるハイライト映像をお届けします。
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2015年に18歳と言う若さでCT入りを決めたカノア。そのため、まだ22歳と若いものの、今年2020年でCT歴5年目となります。
そんなカノアのこれまでの戦歴は以下の通り。
2016年:CTランク20位
2017年:CTランク17位
2018年:CTランク10位
2019年:CTランク6位
年々ランキングを上げていき、今やCTの中でもトップサーファーの一人となっていますね。ちなみに、2018年にはQS(クオリファイングシリーズ)でチャンピオンに輝いています。
昨年のバリ島クラマスではCTイベント初優勝を達成したりと、日本人サーファー初となる記録を数々打ち立てています。
そんなカノアのサーフィンは、CTイベント時のコメンテーターは頻繁に「スマート」と評しています。
焦って変な波に手を出したりせず、シチュエーションを把握した上で確実に逆転に必要なスコアを出せる波をじっくりと待つことが出来るためですね。
個人的な印象としては、昨シーズン辺りからターンのクオリティがワンランク上がったように思います。
一般的に波がブレイクする際となるクリティカルセクションでのターンは、キレイなフェイス上と違い、詰まったような形となりあまりスプレーが上がりません。
クリティカルセクションを狙うということは難易度は高くなるものの、見栄えは良くないというわけです。
ですが、カノアはクリティカルセクションでのターンであっても大きくスプレーを飛ばすことが多く、明らかに他のサーファーとは違う武器を手に入れたといった印象を受けます。
さて、すでにトップ10入りを2シーズンに渡って果たし、次なる目標は昨シーズンに果たすことのできなかったトップ5入りでしょう。
今のカノアであれば、おそらくトップ5入りはさほど難しくないように思えます。それほどまでに、CT入り後もレベルアップしているので、今後のさらなる活躍が楽しみな所です。