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Photo: WSL / CORY SCOTT

今シーズンから採用されたCS(チャレンジャーシリーズ)イベント。

CSイベントとは、昨年までQS(クオリファイングシリーズ)10,000イベントであったイベントの総称であり、CSイベントで優勝すれば獲得QSポイントは10,000ポイントとなります。

そのCSイベント会場として注目を集めていたのは、ここ数年はハイグレードイベントが開催されていなかったニュージーランドを舞台にしたピハプロ。

でしたが、開催直前に新型コロナウイルスによりWSLイベントが自粛となり、ピハプロの扱いとしてはキャンセルではなく延期となっていました。

今回の記事は、2020年のピハプロが正式にキャンセルになると言うニュースをお届けします。


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3月半ばにWSLイベントが自粛へと突入する際、イベントによってはキャンセルになったり延期になったりと対応が異なりました。

そんな中、ピハプロは延期となったので、状況が許すのであれば2020年に開催しようと模索していたのでしょう。

でしたが、ホスト国となるニュージーランドのメディア「RNZ」が、WSLアジアパシフィックのアンドリュー・スタークGMへ行ったインタビューによるとキャンセルという道を選ぶ可能性が濃厚です。

インタビューの内容は以下となります。

海外を移動する上での制限、ウイルス蔓延に伴う国境封鎖などにより、今年中に日程を変更して適切かつ安全にイベント開催を行う事は困難になりました。

自粛を決めた当初、今年後半まで延期すればイベント開催にこぎつけると自信を持っていたのですが、関係者と熟考を重ねた結果、今年のイベントは正式にキャンセルすることが正しい判断だろうと考えています。

現状、我々は2021年のイベント開催に向けてフォーカスしています。

WSLによる公式の声明ではないものの、上記インタビュー内容と現状を踏まえると、イベントキャンセルは避けられないでしょう。

基本的にWSLイベントはCTイベントの開催時期をチェックすると分かる通り、3~8月は南半球、9~12月は北半球となっていて、秋以降のサーフシーズンとなる会場をセッティングしています。

つまり、ニュージーランドで今年後半の開催を狙うとなると、サーフシーズンではないのでグッドコンディションでの開催確率が低くなるので、ベストではないのです。

さて、長らくぶりのニュージーランドでのハイグレードイベントということで、豪華なトップサーファーの出場も発表していたピハプロ。

ケリー・スレーター、アドリアーノ・デ・スーザ、カリッサ・ムーアといったワールドチャンピオンに加え、べサニー・ハミルトンまで出場予定となっていたのですから。

残念ではありますが、来年こそ何とか開催できる状況になっていることを願っています。

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