サーフィンの進化と並列の動きを見せることが少ないコンテストサーフィン。
コンテストではいかに既存のマニューバの中で難易度の高い技をミスする事なくメイクできるかがキーであり、世界初メイクのエアリアルなどは求められていないし、もしもメイクしたとしても前例がないのでジャッジもスコアリングに困るでしょうし。
そんな背景があるものの、ハングリーなコンテストサーファーは存在し、その中の一人が昨シーズンのワールドチャンピオンであるイタロ・フェレイラ「Italo Ferreira」(26歳)。
今回の動画は、イタロ・フェレイラによるアーリーウープ540のメイク映像をお届けします。
スポンサーリンク
アーリーウープ540と言えば(アーリーウープのダブルスピンとも言います)、誰もが頭に浮かぶのは世界初メイクして見せたアルビー・レイヤーでしょう。
アルビーは1度のみならず、3度もダブルスピンをメイクしています。
では、最初にトライしたのがアルビーかと言えば違い、実はジュリアン・ウィルソンでした。
ただ、ジュリアンはメイク寸前まで行ったものの、メイクには至っていないので、アルビーのみがアーリーウープ540をメイクした地球上で唯一のサーファー。
そして、世界で二人目となったのが今回のイタロ・フェレイラで、イタロ本人ももちろん初メイクだったそうです。
現在のトップCTサーファーで言えば、ジョーディ・スミスやジュリアンなんかは本気でワールドタイトルを狙う時は撮影トリップといったフリーサーフィンを抑えコンテストに専念すると発言したこともあります。
その一方、今回のイタロにせよ、マックツイストをメイクしたヤゴ・ドラにせよ、コンテストだけでなくフリーサーフィンにも力を入れているのは見ていて面白いです。
ワールドツアーにも力を入れながら、テイラー・スティール監督作用に良いフリーサーフィン映像を残そうとしたモーメンタム世代を彷彿します。
ちなみに、イタロの次の目標はアーリーウープ720だとか。近い内にメイクしてもおかしくないサーファーだけに楽しみにしたいところですね。