2019年シーズンのワールドチャンピオンに輝いたブラジリアンのイタロ・フェレイラ「Italo Ferreira」(25歳)。
身長168センチと圧倒的に小柄な体格ながら、大柄なサーファーに負けず劣らぬパワフルなラインを描く一方、卓越したエアリアルのスキルを持ち合わせたりとオールラウンドなサーファーです。
今回の記事は、イタロ・フェレイラがサーフラインによるインタビューでコンテストにおける気持ちの持ち方や取り組み方などについて語っているので一部内容をお届けします。
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2019年のCT(チャンピオンシップツアー)ではワールドタイトルを獲得し、さらにはブラジル代表としてのオリンピック出場権も獲得したイタロ。
大仕事を終えてのオフシーズンなので、ゆっくりしているのかと思いきや、ワールドタイトル獲得後によりハングリーになり今まで以上にトレーニングに精を出しているとか。
近年ではインナーマッスルが重視されるものの、アウターマッスルのトレーニングにも余念がないというのがイタロスタイル。
僕はハードトレーニングとウエイトリフティングが大好きなんだ。足を強化してくれるから、パワーサーフィンにおいて大きな違いが生まれるから。
トレーニングって人によって何に取り組むのか違うから面白いよね。ジュリアン(ウィルソン)やオーウェン(ライト)のアプローチは僕とは違って、あまりウエイトリフティングを取り入れてないし。
僕のスタイルはネイザン・フローレンス方式だね。ネイザンの足は強烈(笑)。僕ももっともっと、パワフルなサーフィンをするために足のトレーニングをしようと思ってる。
トップレベルのコンペティターにとって、ヒート戦略も重要な要素の一つで、戦略において優れていると言われるのがガブリエル・メディナ。
義父のチャーリーのアドバイスと言われるルールを逆手にとったパイプマスターズでのインターフェアは物議を醸しました。
では、イタロはどのようにヒートに臨んでいるのか?
僕のヒートの臨み方は、ガブリエルとは全く別物だね。ガブリエルは生粋のコンペティターだから。
僕の考え方としては、常にポイントや戦略なんかを考え続けるようなコンペティターである必要はないと思っている。
基本的な考え方としては、海に入ってベストウェイブをキャッチしようって思ってるだけ。それ以上でも以下でもないよ。
もしもベストウェイブをキャッチできなければ、海から与えられた波でベストなサーフィンをするだけ。
もう一つ、ヒートであろうがフリーサーフィンであろうが、サーフィンする時は出来るだけ楽しもうって気持ちで臨んでいるよ。
ヒートでもサーフィンを楽しむという考えは、11×ワールドチャンピオンのケリー・スレーターを彷彿させますね。
ケリーも楽しんでサーフィンしてる時の方がコンテストでは調子が良いって語っていたことがありますし。
ただ、重要な局面に差し掛かると、どんなサーファーであろうとプレッシャーが掛かります。
特にタイトルレースになると、プレッシャーに潰されるサーファーが多い一方、プレッシャーを力に変えるサーファーもいて、イタロの場合はどちらなのか?
僕はプレッシャーは好きだね。モチベーションが高まるから。僕にとって最大の敵は相手のサーファーじゃなくて自分の心。
集中して気持ちを落ち着かせることこそ、今の僕にとっては一番重要だね。
例えば去年のマーガレットリバーなんだけど、僕らはザ・ボックスでヒートを行う事になって、僕は今までザ・ボックスでサーフしたことがなかったから、前夜に寝れなかったんだ。
そこでベッドから飛び出して、サーフボードを使ってドロップからプルインまでのイメージトレーニングを繰り返した。
すると上手くいったね。一本目で良いバレルをメイクできたんだから。僕は、しっかりとイメージトレーニングができれば、海でも実行できるんだ。
さて、今回のインタビュー記事を紹介するにあたり、タイミングよくジェイミー・オブライエンのVlogでイタロをフィーチャーした内容が公開されています。
一口にブラジリアンサーファーと言っても、サーフショップを経営する義父を持つガブリエル・メディナ、元プロサーファーの父親を持つフィリペ・トレドに対し、どちらかと言うとアドリアーノ・デ・スーザに近いイタロ。
どうゆう事かと言うと、アドリアーノはワールドタイトル獲得時、幼い頃に兄から7ドルのサーフボードを買ってもらってサーフィンを始めたと語っていました。
今回の動画でイタロは、クーラーボックスの蓋を使ってサーフィンを始めたと触れています。
さらに動画では、イタロは自分のホームはシンプルな生活と口にしているので田舎であり、そんなエリアから世界トップのサーファーへと登り詰めたと言う事実。
本当にとんでもない偉業であり、多くのキッズに夢を与えたロールモデルと言えます。
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参照記事「Italo Ferreira Visits Surfline HQ」