ブラジリアン初のワールドチャンピオンであり、2×ワールドチャンプのガブリエル・メディナ「Gabriel Medina」(26歳)。
インスタグラムのフォロワー数は841万人とブラジルではトップアスリートとして高い人気を誇ります(ケリー・スレーターのフォロワー数は272万人)。
そのガブリエルのシェイパーを務めるのは、あまり知らない方もいると思いますがジョニー・カビアンカ。
今回の記事は、ガブリエル・メディナのサーフボード事情に踏み込んだWSLによるジョニーへのインタビュー内容をお届けします。
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トッププロのサーフボード事情ということで、テーマとしてはマニアックかもしれませんが個人的には非常に興味をそそられる内容なのでピックアップしてみました。
概略に触れておくと、ジョニーとガブリエルの関係がスタートしたのはガブリエルが4歳の時のこと。
その後、ジョニーはヨーロッパ最大手サーフボードブランドのプーカスのシェイパーとして働き、現在は独立して自身のブランド「カビアンカサーフボード」を運営しています。
ちなみに、プーカスはファイアーワイアーと同じく様々なシェイパーを抱えるブランド。
ミック・ファニングが主演したSITDにて、プーカスのアクセル・ロレンツが高評価を受けていましたね。
さて、まず最も気になるのは何本くらいのサーフボードを支給してもらっているのかと言う点。
たとえば、以前にジョンジョン・フローレンスのボード事情で、パイプライン用に16本のボードをシェイプしてもらったという記事をお届けしました。
ガブリエルに関しては、各CTイベントで10本ずつ提供してもらっていて、年間でおよそ120本程度になるそうです。
今年も例年通り、ガブリエルのボードをオーストラリアに送っていたそうですが、新型コロナの影響でガブリエルはオーストラリア入りできなかったので、現地サーフショップで販売したそうです。
ガブリエル向けに気合を入れてハンドシェイプされたボードをゲットできたサーファーはラッキーですね。
ガブリエルが乗っているサーフボードモデルは主に2つで、「Medina」モデルと「DFK」モデルとのこと。
MedinaモデルはDFKよりもフラットなアウトラインにレールはボキシーで、主にビーチブレイクで使用しているそうです。
DFKモデルはアウトラインがより曲線を描きレールはスムーズで、リーフブレイクやバレルに合ったデザインと言います。
12月開催と目前に迫ってきた2021年シーズンのCTイベント初戦となるパイプマスターズ。
パイプラインと言うスペシャルな波仕様に向けて、ジョニーはすでにボードシェイプに取り組んでいるそうです。
ボードモデルはバレル向けなのでDFKで、6'0"~6'4"というサイズで10本(おそらく1インチ毎に2本)。6'0"のボリュームは29リッターだそうです。
ちなみに、WSL公表のガブリエルの体形は身長180センチ体重77キロ。ただし、コロナ禍で体重が3~4キロ落ちたそうですが。
ボードの長さを考えると、昨今はパイプで使うボードが短くなっている傾向にありますが、180センチという身長を考えると短すぎですよね。
これには理由があり、6'5"以上のボードに関してはハワイアンシェイパーのウェイド・トコロにシェイプしてもらうそうです。
ハワイアンシェイパーであれば、ウェイドとエリック・アラカワが非常に有名で、ウェイドはパイプの顔と言えるジェイミー・オブライエンにもシェイプしているのでパイプにばっちりなのでしょう。
一昔前であれば、契約ブランド以外のボードに乗るのはご法度といった感じでしたが、今では契約ブランドのシェイパーが口にするほど形式にとらわれず、フレキシブルかつリアリスティックな感じなのですね(笑)。
良い意味で時代が変わったのだなと感じさせられる内容ではないでしょうか。
さて、今年はエキシビジョンイベントなどにもガブリエルは出場しなかったので、パイプマスターズでどのようなサーフィンを見せてくれるのか非常に楽しみではないでしょうか。
その前に、下記にてガブリエルが9月に訪れたモルディブでのフリーサーフィン動画もチェックして見て下さい。
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公式サイト「WSL」